中国の「盤鷹風筝」

　中国の「盤鷹風筝」を初めて見たのは２年前に北京の語学留学していた大学のグラウンドで。それが終わって帰国しその正月にさっそく一羽目を作った。この二羽目は一羽目の１.２ｍを更に越す１.５５ｍ。わずかに試験飛行させたっきり専用リールを買いそびれ、玄関に飛べず悲しそうに飾られたままだ。

　通常この手の高所向けの「盤鷹風筝」は高い時には２〜３００メートルもタコ糸を伸ばす事もあり、はるか上空を飛行させる。地上に風が無い時の方が良い。リール操作でグライダーのように滑空させられ、地上に風が無くとも高く上げられ上空には風が流れているからだ。製作技術によって右旋回や左旋回が可能に作る事ができ、まるで上空に鷹が旋回しているように見え、本物の鷹と見間違うほどだ。中国ではいま隠れたマニアが西洋式のスポーツカイトの影で、静かに流体力学という科学的色彩が強く奥の深い凧として広まりつつある。

　私の「盤鷹風筝」は壁にひっかかりそのまま。今日はちょっと埃がたまったので掃除をしてやった。「いつ飛ばしてくれるんだよ〜！」と、叫び声が聞こえた気がした。・・・・・ｗ！！