JyJy_douraku’s blog

語学や趣味など年金ジイさんの道楽ブログ!

近くの公園の桜もセシウム汚染してた!

  身近に有る公園に咲く桜。この桜の花びらと花弁が咲き終わると散り始める。これって汚染どの程度? 測定の結果に驚く!
 福島原発起因の放射性物質の汚染が、あちこちで発見されていますが、近くの公園の桜の見ごろも終わり、一面に花びらが舞い花弁もいっしよに散り始める。
 この中に含まれる放射性セシウムを計測してみた。前回の分析に使った自作の検出器、PD(浜松ホトニクス株製S6775)とCsI(TI)シンチレータ(SAINT-GOBAIN クリスタル型)を2組ダブル搭載した検出器を使い、PCに取り込み波高分析を行う。

 サンプルはガサばるので基の重量を計測し燃焼灰に濃縮し計数効率を高める前処理をまず行う。直径45センチ深さ17センチ程の昔のアルミ洗濯たらい中で燃焼灰を作る。出来上がったサンプル灰は、綿棒の入ってたプラスチック円筒ケースに全量ぴったり収まった。
バックグランド計測8時間、サンプル計測8時間を交互に繰り返し複数回、まる2日間かけ行った結果がこれ。
 検出器の検出特性は前回確認された条件を用いる。K40での計数効率(0.0000907041) からセシウム134/137を比較し1.28倍計数効率が高いとし、計数効率を0.0001161として算出した。バックグランドとサンプルのメディアンなスペクトルのカウントを比較すると、
 Cs134の604KeVと801KeVのエネルギー範囲とCs137の661KeVのエネルギー範囲を含む範囲Wでのカウントは、
  灰のカウント(Photons) は 6148カウント(Photons)
同じ範囲のバックグランドのカウント(Photons) は 5144カウント(Photons) で増加分のカウントは 1004カウント(Photons) であった。
   Cs134&137−BG  = 6148−5144 = 1004カウント(Photons)

8時間計測なので 1004 ÷ (8 × 60 × 60) = 0.034861/秒

Photons放出は 0.034861 ÷ 0.0001161 = 300.27(Photons)

   =(χ/2) × 0.976 + (χ/2) × 0.855 + (χ/2) × 0.851

Cs134+137 合計 χ Bq/235g   χ = 2 × 300.27 ÷  (0.976+0.855+0.851) = 223.9135

   χ × (1000 ÷ 235) = 952.8Bq/Kg      n=12
  ( MEDIAN平均 = 1006Bq/Kg ,  Max=1270 ,Min=741 Bq/Kg )
繰り返しのバックグランドとサンプルでの計数ばらつきを考慮すれば、±200ベクレル程度は誤差が十分あるでしょう。計数効率の値も前回で記した通りの出し方なので、一応仮定の値なので、もっと誤差は有るでしょうが、それにしても大きい汚染の値なのは確かでしょう。標準線源も有り計数効率もしっかり出せ、鉛の遮蔽チャンバーが有ればもっと正確に計測できるでしょうが、汚染がひどいサンプルでは目安として知るには十分でしょう。