JyJy_douraku’s blog

語学や趣味など年金ジイさんの道楽ブログ!

「目的じゃないヨ」言葉は単なるツール

  日本から来ている留学生と話していると、時々、気がつくことがある。中国語を学ぶことが「目的」になってしまっている留学生がとても多い。「なぜ、何んのために中国語を勉強しているの?」と聞くが、答えが返って来ない。十六歳の時に「やりたい事を考え」たくさん浮かび過ぎ困った。あまりに「やりたい事」が有り過ぎたのだ。勉強も「興味があり必要な課目だけ勉強」して、関係のない他の課目は成績が悪かった記憶がある。いまの若者は「やりたい事」より先に「勉強」が先にあるようで不可思議な思考法をする。理解しがたい。仕事の中でもそうだが、初めはそのつもりは無くても、いつの間にか自分でも気がつかないうちに、「目的」がどっかに行ってしまい、「手段」が「目的」になってしまっている事がある。しかし彼らはそんな感じでもないようだ。初めから「手段」そのものが「目的」に入れ替わり、本来の「目的」があまりに「見えて来ない」。そんな時に、DOURAKUジィさんはおせっかいを言う。
  「中国語という言葉を覚えるのは、あくまでも手段。言葉は単なるツール(道具)でしょ?」と言ってあげる。中国語という言葉を覚えるということは、中国語の本などの印刷物の翻訳だけの仕事以外は、相手は自己主張の激しい生身の中国人。意思が強情で意見をはっきり言う中国人を相手にするには、どんな職種であれ「コミュニケーション力」や相手との「交渉力」が、もっと大切だと。これから中国社会に向けて仕事をしょうとする留学生。それなのに、相手にはっきりものを言えない留学生、交渉もうまくできず高い値段で買わせられた留学生、中国人とのコミュニケーションが苦手な留学生、を多く目にする。大学の専攻が異文化論や異文化言語の学生であっても「考え方(志向)や価値観」が「日本人」そのままに固守する。「別な考え方や価値観」を理解し考えて、「自分も変えてみよう」と、そんなふうに自己意識改革しようとする日本人が非常にすくない。これでは、中国人や中国に従属し、「交渉」などとは程遠い、中国語がただ話せるだけの日本人が多くふえるだけ。嘆かわしい結果が見え見えだ。「国益」にも関係する。「コミュニケーションし交渉が嫌いなら、あなた中国人や中国に合わなそう!中国語やめたら!」と、おせっかいな話になる。中国語を使いこなし、中国と、そして中国人と「交渉」し「コミュニケーション」し、互角に渡り合える、ただの「英語を話せるYESマン」のようにならない、「国益」になる日本人が増える事を希望している。それは中国自身も「文化交流や中日友好」の裏には「国益」をも重視し「日本語教育」をしているのだから。  『「交渉力」ほど「語学レベル」に勝る事なし』
  留学中の毎日の生活の中に、この中国人を相手の「コミュニケーション力」や、物を売る相手との「交渉力」が、そのための訓練のチャンスであるはず。なのに、若い留学生は「それは苦手だから」と諦め、正札のデパートに行く。一方リタイヤ組の年配留学生は「めんどうだし、別な店で今度は買うよ。今回は勉強!」と理屈に合わない逃げ腰の返事。なのに高いものを買わされ「不満」だけを言う日本人。別な店でこんど買うなら「勉強」にもなりゃしない。本当の「勉強」と言うのは、「次回も同じ店にまた行って、前回損した分の元を取り戻すくらい、安く買う意気込みが必要。それが本当の勉強でしょう」と私は言ってあげる。まったく「骨董市」などでの値段交渉と同んなじことが言える。「次は別な店に行って、何んの勉強だ!高いだの売る態度が悪いなどと、初めから言うなよ!」と、おせっかいにも感じる私って、もうすでに「日本人」では無くなったのか。私にとって「コミュニケーション余裕幅の少ない日本人を相手に、ほんとの所、コミュニケーションが難しくって!」。子供のころから、とことん議論でないと納得しないDOURAKUジィさん、どうも日本人感覚ではなかったのでしょうか。
  自分の価値観や考え方、コミュニケーション力とその余裕幅(多少の事があってもコミュニケーションを続けようとする意識の強さの幅)は、異国に入ったら寛容に変え対応する必要がある。それが出来なくて、鼻から中国人に対し不満だけを感じて愚痴だけを言っている。そんなのを見ると「中国語を学ぶなんてやめたら!」と、DOURAKUジィさんはついつい思ってしまう。日本人客に対し「日本人はお人良しで値段高くてもやつら買って行く!」と思っている中国人が多い。彼らのその先入観を「ぶち破りたい日本人」のこの私って「CRAZY?」。還暦過ぎても精神は若者よりもっと若い「青春真っ只中」です。