JyJy_douraku’s blog

語学や趣味など年金ジイさんの道楽ブログ!

不精者の充実した北京生活

  北京にまたやって来てもう一ヶ月が過ぎてしまった。いま、ロシア語の方はNHKのテレビ講座のを使ったあと、北京で買ったVCD付き教育教材セット「実用初級俄語」をつかっているが、セット物だけあって、ロシア人に見てもらうと、けっこう間違っていたり、不適切な言い回しがあちこちに見当たるそうである。一般向けの学校での教材用ではないので、たしかにそうなのかも知れない。基礎的な部分もかなり雑なので、さっそく言われて民族大の宿舎からそう遠くない所にある「北京外語大学」の書店に、学校向けの教材を買いにいった。
  中国での語学教材は、自国自身が少数民族をかかえており、中国語教育の教育体系/メソッドがしっかりしているという実績から、自国民の外国語教育はもちろんのこと、外国語人への語学教育においても、同様に教育体系/メソッドは他国に類を見ないレベルにある。したがって、教育教材においても、北京大学、語言大学、北京外語大学、人民大学の各出版社を筆頭に、すぐれた教材の出版には競争にしのぎを削っている。欧米や旧ロシア地域、アラブ地域、スパニッシュ地域、アジア地域、の外国語教育の教育教材は、日本の書店で売られている一般向けのようなのと異なり、教育体系と/メソッドに裏付けられた、非常に内容の良い教材が多い。
  外語大書店では「活用俄語句型会話」の初級と中級のを、カセットテープも含めて買って来た。となりのページに中国語の解説と、訳文がのっている。中国語の訳文からすれば中級の本でも、わりと簡単な文章なのでなんとかなるだろう。いまは、キリル文字で書かれた文章を「読めるようになる」、これが第一の目標で、意味はその次になる。最近は数字の数え方を習っている最中で、「相互学習」をやっているマーシャも、日本語の数字をおぼえるのに頭をかかえている。数の数え時の数字と、月日で使う数字の読み方の違い(1日=ついたち、2日=はつか・・)、(3=さん/みっつ、4=よん/よっつ、)、(〜本=ほん/ぽん/ぼん)などなど。ロシア語も数字の最後が「〜oe」や「〜o」や「〜a」に変わったり付いたり、やはり複雑でマーシャと同じようにあたまを悩ます。
  この北京では勉強も必要だが、同時にエンジョイもする必要がある。毎日の朝と夜には宿舎前の400メートルのグラウンドを、競歩(快歩走)で最低五周するのが目標で、一周に約4分以下が速度のねらいにしている。これを欠かさず続け、週末には、北京郊外の山や草木の生えほうだいの自然のままの野長城に足をのばす。交通費も安く金のかからない、じつに日本では味わえない、充実した生活がここ北京には有る。40才過ぎから何度となく北京に来るのも、この辺に理由がある。面包車を郊外でとっつかまえて、司机と2時間ほど世間話をダベッテも、やっと中国人に化けられるようにもなって来た。化けた60まわった貧乏年金生活者には住み心地が良い。