JyJy_douraku’s blog

語学や趣味など年金ジイさんの道楽ブログ!

今年の我が家のビワの実汚染を考察する!

 今年春の我が家のビワ汚染と土壌からの移行などを考察して見る。もう一度植土壌も含め全てのサンプルを鉛遮断環境下で計測し直し、実への移行にどう影響したか考えて見た。
 お茶なども、またクリや果樹などもそうだが、福島原発から放出された放射性物質を含むブルームは、樹木の枝や葉に放射性核種を付着させ、そこから木内部に取り込み果樹や葉の内部にまで汚染させる事が知られている。そのブルームは昨年3月15日に関東全域を襲い、神奈川県中央部の我が家にもブルームは飛来した。それにより一般的な神奈川県の田畑の汚染データに比べ、先の月桂樹の植土壌と同様に、ビワの木直下の植土壌にも予想をはるかに超える汚染を残した。推測にはなるがブルームの数日後に降った雨で、葉などに付着した放射性核種が洗い流され土壌も汚染したのだろう。上部に木が無い場所の土壌汚染程度はそれ程高くは無いからだ。

サンプルのビワの実は種を取り除きスライス乾燥させて作る。
 そしてこの場所でも線量的には、ローリエでの時の様に、放射線独特の「ゆらぎ」や「計測繰り返しバラツキ範囲」の中に隠れ、地表面で0.01〜0.015μSv/Hr位高いのか?程度?ほぼ他の場所との差は感じられず確認不能w!しかし土壌汚染度となると、これだw!
  植土壌 : Median平均 303 Bg/Kg
    Max 357 Bq/Kg , Min 237 Bq/Kg

   低い温度で燻す様に炭化させ濃縮し検出性を上げる。
 以前のブログ、ビワの実がなる前の5月に、バックグランド遮断無し状態でビワ葉を分析していた。その後、鉛遮蔽チャンバーも完成し、バックグランド66%遮断の環境も出来たので今回再度計ってみた。

  ビワの葉 : Median平均 284 Bg/Kg
    Max 305 Bq/Kg , Min 268 Bq/Kg
 ビワの葉は植土壌から吸収されたと言うより、葉などが直接ブルームに露出し吸収され汚染したのだろう。一方、ビワの実も土壌からの移行と考えると、あまりに移行係数が大きすぎるんではないか?ネットにも色々な情報が流れる福島のクリや桃などの果実に見られるように、植土壌から吸収されるだけでなく、それ以上に幹や枝部や葉から吸収した核種が、実に取り込まれたのかもしれない。来年以降更に分析を続ければ、その辺ははっきりして来るだろう。このビワの葉も生葉の重量を測ったのち低温で燻し炭化させた。
  ビワの実 : Median平均 40 Bg/Kg
    Max 45 Bq/Kg , Min 31 Bq/Kg
 とりあえず現在の段階での、ビワの実の「見掛けの移行係数」を土壌の値を使い算出してみると、
  ビワの実の推定移行係数 平均 0.132  : 0.0868〜0.1899 (暫定値)