JyJy_douraku’s blog

語学や趣味など年金ジイさんの道楽ブログ!

放射性物質で汚染した砂の除染実験!

 ある幼稚園の門入口近くの、コンクリートで囲まれた桜の木の生えた所に、流れてきた砂が堆積していた。きっと、雨水の流れがせき止められ、砂が溜まったのだろう。桜の葉っぱも堆積し砂の表面を覆っている。5センチ程の深さで回収しスペクトル分析したのがこれだ。

 原発拡散の放射能ブルームが、桜の葉に付き雨で流れ落ち易い環境、雨水が流れ集められ易い状態。心配し予想した通り、汚染が他の場所より顕著だった。
    回収砂(洗浄前) : Median平均 305 Bg/Kg
    Max 322 Bq/Kg , Min 280 Bq/Kg
 放射性核種は粒子の微細なドロ物質と結合し易く、前に実施した下水枡の汚泥の分析実験の時でも、0.5ミリメッシュでのドロ分離で、ドロに高濃度でセシウムが濃縮する事を確認している。その結果から「今回もドロだけを洗い流したら除染になるだろうか?」実験してみた。
 今回は更に微細なメッシュを考え、古いパンティーストッキングを篩金枠に取り付け、砂を入れ水で赤茶色のドロを流した。それを元の乾燥度に同容量同重量を目安に乾燥させた。重量からだと赤茶色のドロ(粘土)約30%が無くなった勘定になったので、かなり除染出来たのではないかと思った。しかし、結果は意外だった。
    回収砂(洗浄後) : Median平均 271 Bg/Kg
    Max 288 Bq/Kg , Min 246 Bq/Kg
 赤茶色のドロ(粘土)にはさ程セシウムは含まれてなかったようで、ドロ(粘土)約30%も減った割には、セシウムは12〜13%除染できた程度だった。やはり微細な砂に、かなりのセシウムがトラップされているのだろう。
 砂は元々粒子の細かいもので、洗浄での除染がそうとう難儀である事を実感した。幼稚園や保育園や学校での砂場の除染は、やはり砂の入れ替え以外方法は無いのであろうか?・・・・・!!